アンプ+αでイイ音を出す
記事公開日: 2009年9月8日 / 最終更新日: 2014年4月15日
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どうにもアンプ直で音を出すのが苦手な人が多い様子。
いい歪み方をするアンプなのに、クリーンにディストーション、という使い方ではもったいない。
そもそもアンプそれぞれに個性があるので、
今使っているペダル類が「合わない」場合もある。
例えばOrangeなんかは、ディストーションをあわせるとブリブリに。
小型ソリッドアンプでは尚更です。
そこで、ペダルにあまりお金をかけずにイイ音を出してみましょう。
(*ブログの性質上ここでいうイイ音はメタルっぽさをさしますのでお間違いの無いよう・・・。)
ではまず、シェアの大きいソリッドステートアンプの場合から。
GAINは8分目くらい、VOLUMEはお好みで。
1.アンプの特性をつかまないと話にならないので、イコライジングはフルテン。
2.そこから徐々にミッドを下げて「ドン」と「シャリ」の感覚をつかむ。
3.「ドン」がきつければBASSを下げてみる。6弦開放ミュートで探る+Eのパワーコード。
4.6弦開放ミュートで「ブリ」とか「ズム」いう音が無くなるくらいまでBASSを下げる。
5.BASSを下げてもブリとか、ボムという音がする場合は弦がビビっている可能性あり。
6.次に「シャリ」が耳に痛くないレベルまでTREBLEを下げる。
7.Eパワーコードでシャリが痛くなくなったら、1弦・2弦の12フレット・15フレットのダブルチョーキング。
8.問題ないレベルまできたら音抜けの確認。
9.MID調整がキモとなりますが、アンプによってはミッドがイマイチな場合もあるので注意。
ソリッドステートのアンプで「弾きやすさ」を出したい場合は、
コンプレッサーを使いましょう。真空管の「コンプレッション感」を出せます。
真空管の動作は「不安定」なので、急激に要求される大きな音には遅れが、
逆に小さい音は大きく増幅されるので、コンプレッサーを使うことで、
ソリッドのアンプでも真空管っぽさ、弾き易さが出せます。
(*真空管動作のお話はだいぶはしょってますのでお待ちがえ無く)
オーバードライブペダルをかませるのもいいのですが、
コンプレッサーで何とかなるというのが経験上のお話です。
一度だまされたと思ってコンプレッサー使ってみてください。
マルチエフェクターでのコンプレッサーの使い方も、
マルチのアンプモデリングの真の力を出すには必須です。
マスターしておくと、DAWでも役に立ちます。
BOSSのCS-3なんかはノイズも少なく使いやすいと思います。
マルチエフェクターのアンプモデリングに納得行かない方も、
是非内蔵のコンプレッサーを使ってみてください。
お次はチューブアンプの場合。
GAINはVOLUMEにあわせて適度に設定。
VOLUMEはアンプの「音」に直結しますから、
スタジオで使うときくらいの音を出さないと、正確なイコライジングは難しいです。
1.イコライジングはフルテンから開始。
2.MIDをいったんバッサリカットします。
3.音抜けが「ちょっと微妙かな」になるまでMIDを上げます。
4.BASSをバッサリカットします。
5.BASSを上げていき、6弦開放ミュートが「ドン」となるまで上げます。
6.TREBLEを「シャリ」という高音域が痛くないレベル+もう一歩まで下げます。
7.物足りないなぁ、くらいで完成。
8.必要に応じてプレゼンスやSCOOPを調整。
チューブアンプに使うのなら、お勧めはブースターです。
物足りない音抜けや、足りないハイを補います。
オススメペダルは私も愛用のコレ!
先ほどまでの「なんとなく物足りなさ」を一発で解消。
GAIN調整も内部トリマで可能なので、幅広く利用できます。
自宅練習レベルの音で、「スタジオと同じイイ音を」という場合にもオススメ。
自宅練習での音量でもパンチのあるサウンドになります。
この場合はオーバードライブと組み合わせるとなおオススメ。
自分の手持ちアンプの特性と、ギターの特性をつかんでいる方なら、
「ハイが弱い」「抜けが悪い」「ローが出ない」といった状況に応じて、
それぞれの「トーン」に特長あるオーバードライブを選んでみてはいかがでしょうか。
*今回の記事はチューブはKRANK、ソリッドはPeavy BANDETを想定しました。