1Wとか20Wとか実際の音量はどれくらい?
記事公開日: 2009年6月4日 / 最終更新日: 2017年7月7日
12,661views / monthこの記事は今月12,661回閲覧されました。
最近ミニアンプ、つまり5W~20W程度のアンプが流行ってますが、
実際どれくらいの音が出るんでしょうか。
今日はちょっと出力や音量に関するお話です。
スピーカーの能力をちょっと考えて見ましょう。
1Wの電気信号をスピーカーに加えたとき、前方1mに位置で何dbの音が出ているかで、
スピーカーの性能・能率というのが分かります。
なのでつなぐスピーカーがどうなのか?というのも、
アンプヘッドの出力だけでは分からない点ですね。
ちなみに1Wと100Wではどれくらい音が違うでしょうか。
実は約10倍くらいだといわれています。
例えばアンプ出力が2倍になると、体感音量は約1.4倍になるといわれます。
能率が80dbのスピーカーを30Wのアンプで駆動するのと、
95dbのスピーカーを1Wのアンプで駆動するのは同じとも言われますから、
まずなんにしてもスピーカーが肝心です。
当然2発キャビか、4発キャビかでも体感できる音量は違います。
1Wのフルチューブでも100Wの10分の1の音が出るという理屈ですから、
自宅では5Wでもフルアップは厳しいですね。
ではよく言うRMSとかいうのは何でしょうか?
アンプの出力には「実効出力20W」と書いてあるのを見たことはありませんか?
これは、電流×電圧を2で割った値です。
最大のピーク時には実効出力の約2倍となるといわれます。
ちなみにピーク時とは、最大ボリュームでガンガンに歪ませたとき、
というような感覚でいいと思います。
となるとRMS20Wといえどもピーク時には40Wクラスのアンプと同じ音が出ると
考えてもいいでしょう。
そうなると100Wのフルチューブは凄い音で必要なさげ、
と思うかもしれませんが、「実効出力」とは、
実際に効果のある値、ということですから、クリーンでひく場合や
歪ませたくない場合、余裕を持たせて歪ませる場合には肝心です。
クリーンで歪み無しにスピーカーを鳴らすなら、
RMSの大きいものを選ばないと失敗してしまいます。
また、スピーカーのインピーダンスも音に関わってきます。
8Ω20Wとなっているヘッドアンプの場合、16Ω10W以下になります。
アンプの性能を充分に引き出そうとするなら、
スピーカーのインピーダンスとヘッドアンプのインピーダンスを
最適にあわせなければならないという理屈ですね。
更に詳しくは以下URLをどうぞ。勉強になります。