キャビネットの特性。
記事公開日: 2008年10月4日 / 最終更新日: 2014年4月15日
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ギターのキャビネットには大きく分けて3種類ある。
クローズドバック・オープンバック・バスレフ、だ。
最近はクローズとオープンを兼ね備えた複合型キャビネットもある。
有名どころはMESAのROADKINGキャビネットだ。
それぞれのタイプには当然特性がある。
まずはクローズドバック。
ほとんどのスタック系アンプのキャビネットはこれだ。
後ろも閉じているため、音圧感という面では一番優れた形式。
ほとんどの音が「前」から出るのでモニタリングもしやすい。
逆に内部が締め切られているためスピーカーコーンの動きを阻害し、
内部構造いかんで特性が大きく変わってしまう。
コンボアンプに多いのがオープンバックだ。
背面が大きく開口しているのでスピーカーコーンはのびのびと動ける。
スピーカーの動きを阻害しないので、クセのない再生効率の高い形状。
しかしながら、後ろも開口しているわけなので音は「前」と「後ろ」から
出てしまう。キャビネットの後ろに壁がある場合は、その距離でも音が変わる。
壁が板か、コンクリートかでも変わるのでモニタリングしにくい。
クリーントーンややや歪ませたクランチの音質に会うと言われている形状。
ベースキャビネットではほとんどに見られるバスレフ形式。
GENZなんかのギターキャビがこれにあたる。
バスレフ穴からは低音が前へ出るイメージだ。
これによって低音の再生効率が上がり、ズドンと音が出る。
が、ただ単に何も考えずにバスレフ構造にすると腰砕けのひょろひょろしたサウンドに
なってしまうこともあるので要注意。
そもそもバスレフはギターレベルの低音であれば要らない、とするむきもある。
アンプ選びの次にはやっぱりキャビネットにこだわりたい。
キャビ自体の大きさや、重さ。
果てはキャスターをつけるか、直置きかでも音は全く違う。
低音が出すぎるなぁ、と言う場合はキャスターをつけるという手段もある。
奥の深いキャビネット選びはあなたのアンプサウンドを激変させるかもしれない。