LINE6 Spider Valve 112 40W 試奏。
記事公開日: 2007年11月6日 / 最終更新日: 2014年4月15日
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巷でウワサの、LINE6 Spider Valve 112 40W を試奏してきました。
5881管×2本と12AX7×2本という真空管搭載のモデルなので、前から気にはなっていました。
今までのLINE6製アンプは、「モデリング」ということで「レコーディング」なんかには
良かったりしたんですが、ライブなんかになると「音が引っ込む」感がものすごくありました。
「音はいいのにライブでは性能を発揮できない」という感じだったわけですね。
が、今回はBognerとの共同でのチューブアンプ。
期待はいやがおうにも高まります。
とりあえず、クリーンから試したんですが、音のハリと艶が違う感じですね。
「おお!チューブ!」という感動があります。
まろやかなサウンドですね。エフェクターの乗りもよさそうです。
クランチは音の粘りが従来とは比較になりませんね。
これは使えるサウンドです。このチャンネルだけでも私的には「買い」でした。
ハイゲインサウンドはまさにLINE6という感じ。
今までにあった「歪ませると低域がつぶれる」感じもなく、まとまりがいいですね。
良く言えば「LINE6が解釈したメサブギー」といった感じです。
逆に言えば「MESAヘッドを買えばもっとすごい」という感じですかね。
トータルバランスとしては最良の1台だと思います。
値段も安いし、エフェクトも素晴らしい。
個人的感想からいえばH&Kのスイッチブレイドを買うよりはLINE6です。
音抜けなんかは従来製品と比べれば格段に良くなってますが、
これがライブハウスとなるとどうなるか?が問題です。
良くも悪くも価格帯で選ぶアンプですね。
少なくとも「自分の音」が欲しい人には向かないアンプかもしれません。
個性という面では若干見劣りしてしまうのが残念です。