アンプ+ギターキャビか、パワードスピーカーか、それとも?
記事公開日: 2019年12月3日 / 最終更新日: 2019年12月11日
16,332views / monthこの記事は今月16,332回閲覧されました。
個人的な感想を述べると、現時点でアンプ+ギターキャビなんてのは不要だなと思ってます。特に初心者、これからギターを始めたいなんて人はギターアンプを買う必要は完全にゼロです。以前も書いた気がするんですが、CDで聴いたあの音やYoutubeで見るあの曲、Twitterで流れてくるお気に入りアーティストのあの曲はギターアンプから出る音を耳で聴いた音ではありません。
キャビネット(スピーカー)の前にマイクを立て、それを録音した音。
これがいわゆる「良く耳にしているあの音」となります。そこで今回は現在選択肢としてどういう物があるのかをざっくりまとめようと思ってます。
パワードギターキャビネット
あえてこう言いますが、メーカー曰くFRFR(フルレンジスラットレスポンス)スピーカーを取り上げていきます。結局PAスピーカーと何が違うんだよ?となるんですが、ギターの音を再生するために若干そっちよりのチューニングがされているもの、と定義します。
最近ポッと出で著名なのはHeadrush FRFRですかね。これAlto社のTS108が元ネタで、実はほぼそのまんまだったりするようです。
・周波数特性:62Hz~20 kHz (+3 dB)
・周波数帯域:52Hz~22 kHz (-10 dB)
まさに必要十分です。同価格帯でライバルになるのはLaney LFR112あたり。
47HZ – 20KHZ となっているので、より下の方に強い。
この2種類以外はLINE6やFreedmanからも出ていますが「高い」ので選択肢に入れないようにしましたが、ほとんどスペック的に大きな違いはありません。
パワーアンプ+ギターキャビ
まぁパワーアンプ、ということで紹介しますがギター用として出ているパワーアンプをあえて買うより、前述のパワードキャビを買ったほうがコストが安いので悩ましいところ。しかもギターキャビはギターの美味しい帯域以外はバッサリなので、その点を良しとするか否かにもかかってきます。
選択肢として一番オススメできそうなのがこのパワーアンプ。Orange pedal babyですね。一般的なパワーアンプがクラスDに対し、こいつはクラスA/Bとギターアンプのパワー部分そのものです。値段的にも前述のパワードキャビと同じか、やや高い実売価格なので自宅にすでにギターキャビがある人は積極的選択肢になりうるかもしれません。
家で弾くだけだしそこまで大層なものはいらない、という人はペダルタイプのパワーアンプなんかもあります。ELECTRO-HARMONIX / 44 Magnumがド定番ですが、Mooerからも似たようなのが出てます。
エレハモから5mm という名前のペダルパワーアンプが10月にリリースされ、69ドルらしいのでそれが入ってくるとアツい選択肢になるかもしれません。
PAスピーカー
2つで1セット、という買い方をしないPAスピーカーもアンシミュを使う場合は選択肢として強いですね。持ち運びを考えない場合はデカイものを買ってもいいですし、いざとなったらPAスピーカー持ち出ししてもギターアンプ+キャビより軽いし家で作った音がそのまま使えます。
CLASSIC PRO CSX10P PAスピーカーはサウンドハウスブランドですが、値段のやすさから考えるとHeadrush FRFRを買うより満足度が高いのでは?と思ってます。
このサイズ、10インチスピーカー搭載のPAスピーカーは横置きしたときの幅がほぼ112キャビと同じかやや大きいくらいなので、使い勝手が良い感があります。
JBLを選択してもHeadrush FRFRより1万円くらい安く上がるのもアツいんじゃないかと思ってます。
最後の選択肢
これはDTM用のモニタースピーカーです。結局DTMしない人で、アンシミュからの音でギターを弾いて遊べればそれでいいな、となるとペアで買う必要がないんですよね。投資として一番コストが安い選択肢になります。
YAMAHA / HS5を買っても1本なら15,000円でお釣りが来ます。 周波数特性も54Hz-30kHz なので実際のところ充分な性能なんですよね。しかもサイズはPAスピーカーよりもギター用パワードキャビよりも圧倒的に小さく、省スペースが実現できます。
スピーカーサイズが小さく軽いので置き場所の自由度も高まります。最悪小さい宴会とかで持ち出すのも容易ですしね。
評価の高いMSP5も1本なら25,000円ちょいです。
さて、なんで急にこういうことをやったかというと私が悩んでいるのでちょっと整理したかったところがあるんですよね。さて・・・モニタースピーカー買うか・・・。
やっぱスタジオモニターですねこれは。
結局モニターを買った記事はこちらとなります。