LINE6 DT25 Head Review レビュー
記事公開日: 2017年5月26日 / 最終更新日: 2017年8月8日
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思ったよりデカすぎワロタ。
LINE6 DT25 Headのレビューでもしてみます。結論から言うと、中古でやすいの見つけたら速攻買うといいですよ。Firmwareをアップデートすれば、プリアンプモデルが30個に増える優れもの。激アツとしか言いようがない。
LINE6 DT25は正真正銘のハイブリッドアンプ
プリ部はPOD HDっぽい感じ+チューブのサウンドで、パワー部は完全にチューブアンプのそれです。アナログ部分だけBognerが関わったんですねこれは。25Wという出力ながら、自宅でも楽しく弾けるような工夫があります。
LOW Volume modeですね。これをONにするとパワー部にモデリングが介入してきます。小音量でもパワー管の歪を感じることが出来るようになっている模様。なので、同じ音量でLow volume modeをオンにするとジュブっとした歪に、OFFにするとカラッとした歪みに変わります。
介入の仕方が結構絶妙で、これは他社も真似して欲しいかなぁと感じましたね。純粋な25W/1W 切り替えよりも圧倒的に音がいいですこれは。LINE6 DT25はこれだけでも十分買う価値があると思いますね。
4Ω〜16Ωに対応したスピーカーアウト
25Wなので、この前購入したキャビがそのまま使えてアツい。4Ω〜16Ωまでスピーカーアウトが充実してます。L6 LINKという、POD HD(FLOOR)シリーズとリンクして、DT25本体にPODのプリアンプモデルを記憶させることも出来るようですが、この機能はあっても無くてもいいかなぁなどと。
それくらい最初から入っているプリ部モデルが素晴らしい出来です。
MIDI経由で本体のアップデートが出来るので、それに関してはこちらの記事から御覧ください。
LINE6 DT25 Head Firmware Updateしました
4つのヴォイシング+パワー管のモード変更
4つのヴォイシングはFender系・VOX系・Marshall系・MESA系となってます。MESA系は明らかにMESAの音ではないんですが、まぁこれはいつものLINE6ということで気にしないことにします。それでもPODに入っていたMESAモデリングよりは、別のベクトルで進化したサウンドですね。ゴンゴンゴリゴリ系です。
パワーモードはClass A・Class A/Bを変更でき、ペントード・トライオード切り替えが可能。
設定してしまえばそれが自動セーブになるので、チャンネルを切り替えてもそのまま使えます。
過去のこういったモデリングアンプと比べるとノイズの少なさにまず驚きますね。よく頑張ったな、と。
モデリングにありがちな「なんとなく音が遠い」問題も解消されてます。わかりやすく言うと、スピーカーから出てくる音はスピーカーエミュレートされた音ではない、といったところでしょうか。
ガッツある歪みなので、このあたりはYoutubeで聴くより好印象でした。Youtubeの動画はどれもDT25の良さがあんまり出てないような気がしますね・・・。
LINE6 DT25はどれくらいいいか
LINE6 DT25ですが、そこら辺の中途半端な売価15万クラスのアンプよりずっと満足度が高いです。ハイゲインだけで言ってもかなり優秀。CARVIN V3よりもコスパ高く、Laneyの安いヘッドよりも確実にいい音がしてますね。
最近買ったアンプの中ではかなりイイです。モデリングとチューブを上手く融合させた名アンプですよこれは。なんであんまり売れなかったんでしょうね。そんなに話題にもならなかったような・・・。
中古で見かけたら買っても損はないと思いますよ。結構デカくて重いですが。後は製品登録がちゃんと解除されているかどうかの確認は必須です。
※ちなみに過去購入して所有したアンプで最強はRandallだという結論は変わりませんが、イイ線来てます。