YAMAHA THR5 Review レビュー
記事公開日: 2017年2月17日 / 最終更新日: 2017年8月8日
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さて、しばらくYAMAHA THR5を触ったのでレビューとなります。
巷の評判通り、このサイズでオーディオスピーカー+ギターアンプとして上手くまとめてきたな、という印象。モデリング自体もボリュームへの追従はAMPLIFiよりも優れているかもしれません。コントロール類が少ないことの弊害もありますが、さっとギターを手にとってオーディオソースとミックスして弾く。という気軽さは何者にも代えがたいです。
搭載されているスピーカーはTHR10もTHR5も同じ80サイズのスピーカーで、違いはありません。エンクロージャーの大きさによる低音の違いなどは確かにあると思いますが、物理的にこのサイズ、8cmスピーカーでの限界を感じます。
低音の弱さ、と言いますがオーディオソースを再生した場合以下のような感じに。
Disturbed Asylumを再生した場合こんな感じに。まぁ優秀なんじゃないでしょうかね。単なるAUX INだけついているギターアンプよりは数倍いい音がすると思います。名ばかりのAUX IN搭載ギターアンプはもうちょっと頑張りましょう。
YAMAHA THR5はTONEが1ノブなので、細かい音作りは苦手です。USBでPCエディターから触ればいいのですが、その場合でもプリセットが本体に保存できないのでほぼ意味なしです。概ね私はこんな感じのセッティングで弾いてます。MASTERを上げすぎると音が飽和しすぎ、GAINを上げすぎると歪が相当に深くなるのでちょうどいい塩梅がここ。
THR10のプリセットだと、PCエディタ繋いでキャビの設定なんかも保存できるんでしょうかね。キャビの組み合わせは、コントロールノブプッシュとかで選べたらもう無敵だったのになぁ、などと。
サイズ感的にはデスクトップアンプとしてはTHR5が圧勝ですが、プリセット+TONEノブ+AUX INのボリュームコントロール、がTHR10にあってこちらにないので価格差考えたらTHR10の方がお買い得?な気がしなくもありません。1万円差しかないですからね・・・。
さて、今後の拡張性というところですがこのアンプでいじれるとすればスピーカーの交換ですね。穴径70φ、ネジ取り付け径84φはジャストサイズとなりますのでFOSTEX FF85WKなんかは多分ポン付け可能でしょう。THRの薄い低音がしっかりでれば言うことないので来月には人柱になります。
デッドニングや静音材貼り付けなどはTHR5だとやりづらいです。このあたりもTHR10の方が楽かな、と。あ、ちなみにデッドニングはそれなりに音量上げたときの効果は体感できますのでオススメです。
上記を買ってみて使用したんですが、材料が半分くらい余裕であまります・・・。
THR10・THR10C・THR10Xとありますが、よっぽどのことがない限りは普通のでいいでしょう。THR5/10のMODERNでも充分すぎるくらい歪みますし。音量的にも自宅で弾くならVOL12時まであげると家族から苦情来るレベルですしね。
CRUNCHはピッキングの強弱でダイナミックに表情がつけれるレベルの歪量。LEADだと筋肉で歪ませないとZAKK WYLDEまでいけませんが、BRIT HIチャンネルは完全にMarshallハイゲインのそれ。このチャンネルでYJM余裕です。MODERNはその名の通りモダンなハイゲイン。Disturbedとかの5150系・Bogner系統のサウンドですね。無茶苦茶歪みます。このチャンネルで歪が足りない人はピッキングを改めましょう。
何にせよPCやスマホを繋がなくてもすぐ遊べる、いつでもいじれる。というのは圧倒的メリットです。買って損することはまずないでしょう。この価格、この音で不満なら同価格帯で買うものは何一つ無いと思いますよ。
_THR 5_
・音作りにこだわる時間を解消したい
・とにかくシンプルにギターを気軽に弾ける環境がいい
・デスクトップアンプにしたい
・小さいは正義
_THR10_
・色々細かい音作りをして、いじったパラメーターを保存したい
・AUX INのボリュームもアンプ側でコントロールしたい
・もう少し低音が欲しい
・外部エフェクターを使うことがある