ギターアンプのバイアス調整。
記事公開日: 2010年9月15日 / 最終更新日: 2017年7月13日
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今日はバイアス調整について、です。
ちなみに間違っている説明があったらゴメンなさいね。
パワー管を交換するとバイアス調整が必要です、基本的に。
自己バイアス方式を採用しているアンプや、バイアス調整が「できない」アンプ
以外は原則としてバイアス調整を行うことが基本となってきます。
自己バイアス方式の代表はケトナーのコアブレイドあたりですかね。
固定バイアスが「バイアス調整できない」という意味ではないので注意。
シャシを開けてトリマやポットがあれば調整できます。
では、バイアス調整ってどうやるんでしょうか。
そもそもバイアス調整は何のためにやるのか、っていうのは
賢い先人たちが記事になさっているのでここでは省略。
ここを理解していない人は自分でやることは避けた方が無難です。
バイアス調整は基本としてシャシを開けて、
基盤上にある調整トリマで調整します。
バイアス電流調整をしてやるわけです。
パワー管の本数だけトリマがあるタイプや、
トリマが1つしかないタイプ。
また2本のパワー管に対して1つのトリマがあるタイプがあります。
よくパワー管が売られているとき「マッチドペア」とか、
「マッチドカルテット」などがありますよね?
バイアス調整のトリマが1つしかない場合は、
パワー管全てでマッチングが行われているものをチョイス。
パワー管2本に対して1つのトリマがある場合はペアマッチをチョイス。
といった流れです。
ただ、基本的に搭載するパワー管全てでマッチングが行われているものを
買うのが一番無難です。
プレート電圧から、最適なバイアス電流値を
導き出して、バイアス調整を行うのが本来はベター。
LOWの電流値を出すには、
計算式は6L6だと、MPDが30Wなので、
30×500÷プレート電圧=バイアス電流値、
という感じになるはず。
HIGHの値は35×636÷プレート電圧=バイアス電流値
という感じになるはずです。
これはバイアスキングの取説に基づいた解説なので、
あしからず・・・。
とりあえずどういう風に調整するのか動画を見てみましょう。
いかがでしょうか。
恐ろしく簡単な作業です。
とはいえ、パワー管のソケット部分で何やらついてますよね?
これは8ピンオクタルベ-スと8ピンオクタルソケットを買えば自作できます。
所謂バイアスキングの自作という感じでしょうか。
プレート、カソード、グリッド、GNDをソケットから引き出せばいけるかと。
ちなみに3番ピンはプレート、5番ピンはグリッド、カソード、GNDは8番ピン。
・・・だったはず。
↓6L6管はこんな感じです。
そもそもバイアスキングはカソードに流れる電流を計測しているだけですので、
もっと簡単に自作も多分可能でしょう。
http://biasking.com/PDF/BK%20Instr%20Book_print%201-02.PDF
バイアスキングの取説は上記。
ハッキリ行ってしまえば、バイアスキングって
買う必要ゼロです。
そもそもバイアスキングはバイアス電圧はテスターで測らないといけないですし。
バイアス調整は思ったより簡単でしょう?しかしながら、当然電源ONで作業するわけですから
感電の恐れもあります。ヘタすれば当然死んでしまいます。
基本が理解できていない方は作業をしないように。
また、実際の作業での事故などには当ブログは責任がもてません。
自己責任での作業、ということで。
さらに詳しく知りたい方はわれ等がヴィンテージサウンドさんのバイアスの項目を
読んでみるとさらに理解が深まるはずです。
ヴィンテージサウンド
正直、ここは信頼できるものの書き方をされていますから、
パワー管やプリ管を買うとき、お金に余裕があればオススメです。