ZOOM G2 FOUR 個人的評価まとめ。
記事公開日: 2022年12月20日 / 最終更新日: 2023年1月21日
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かなりG2 FOURを遊び尽くした感じがあるので個人的なZOOM G2 FOUR評価まとめをやっていきたいと思います。結局ペダル在りと無し、どっちを買えばいいの?という問いに対しては「好みに応じてどうぞ」という感じ。EXPペダルを付けることが出来るのは無印G2 FOURだけなので、G2 FOURを机の上に、EXPペダルを床に。という使い方をしたい場合はG2 FOURを買いましょう。
→パッチリストが公開されてます。ベビメタのギミチョコとかイジメダメゼッタイ!も入っていてニヤリとすること間違いなしです。 https://zoomcorp.com/documents/2575/J_G2FOUR_Patchlist.pdf
スペック的なところと音の良さ
まずヘッドフォンアウト、MONOアウトは同時使用が可能なので極端な話、メインアウトからモニタースピーカーへ。メインアウトのサブからパワーアンプへ。ヘッドフォンアウトはヘッドフォンへ。という仕様の仕方ができます。ただしG2 FOURは、アウトプット別にIRを分けることは出来ないので「LINEアウトかアンプアウトか」くらいしかグローバル設定が出来ません。
また、キャビネットモデルはG2 FOURには存在しないためグローバル設定でLINE OUTを選んだときだけマルチレイヤードIRが有効化されるっぽいです。尚、パワーアンプへ出す場合もLINE OUTで出すほうが音のこもり感が少なくなります。
DSPはめちゃくちゃ弱いので、ZOOMオリジナルアンプを使いたい場合はかなり制限があります。ほぼ空間系重ねがけなどは不可能だと考えていいと思います。
UIはシンプルで足ですべての操作をすることを念頭に置いて開発されてる感じ。液晶横のスイッチでスクロールさせることで、実質6つのエフェクトのON/OFFが床においたまま足操作可能です。エフェクトの入れ替えなんかも液晶の小ささを気にしなければ問題ないはず。
アンプモデルを使わずにマルチエフェクターとして使うには「エフェクト数」が少なめ。飛び道具的なものはかなり減ったので実用的になったと言えば聞こえはいいです。
ZOOM G1 FOURと比較して
音はよく、使い勝手もG2 FOURは素晴らしいのですが、G1 FOURと異なりルーパーとリズムマシンはエフェクトブロックの中に含まれ「直接アクセス」できなくなりました。これによりDSPパワーもルーパーとリズムマシンは共用となり、パワー不足で使えないこともしばしば。
リズムマシン、ルーパーに重きを置くなら別途用意するしかありません。
とはいえそれを置いておいたとしてもエフェクト、アンプモデルにおいて音の良さはかなり進化している感じです。特にノイズ面ではかなり有利となり、アンプモデルもそれ単体で歪をしっかり味付け出来るようになりました。
G1 FOURの良さは電池で動く、でしたがG2 FOURはUSB-C でモバイルバッテリー駆動が可能です。またUSB-C端子はオーディオインターフェースとしても利用可能となりました。USB-Cで駆動するのはかなりメリットがでかいかなと思っています。
どんな人向けか
ZOOM G2 FOURは「エフェクター初めて」「G1 fourくらいしか使ったこと無い」「オーディオインターフェースを持ってない」「音の作り込みよりすぐに使える出音が欲しい」そういうユーザー向けです。間違っても音作りを普段からゴリゴリやってる人や、アンシミュやマルチをとっかえひっかえしている人向きではありません。
サイズ感は絶妙なので、HX STOMP買うカネがない・G-1000 COREも高い・そろそろG3もお役御免。そういう人は買いだと思います。充分戦力として使える出音なのは間違いありません。
キャビモデルを選べない、マイクを選べない、DSPが弱いなど様々な残念な点はありますがそれを踏まえても1台持っておいて損はないマルチ。マルチエフェクター苦手だし、今使ってるのがまだ使えるし。という人は思い切ってZOOM G2 FOUR買ってみると幸せになれるはず。
ファクトリープリセットがかなり秀逸で、ドンズバJロックやJポップが楽しめるのも今までのZOOMにはなかったポイントだと思っています。
自分で音を作り込むなら029のプリセットをコピーしてアンプモデルを替えるなどして遊んでみると良いでしょう。2022年最後に実にいいエフェクターを買ったなというのが私の総括です。